Reports by MY

MY attempts to understand and react to the world

10/30 : "Chimerica"と読書コスト

# Day 4

How can I play more tennis in central Tokyo? 

Business 
  • The End of "Chimerica"
    中国共産党大会の開催以降、中国関連のニュースをよく見ている。
    特に勉強になった"The end of the system of the world" (Noaopinion) の記事では、中国の成長戦略の変化を2000年台から振り返って解説している。中国は世界の工場としての恩恵を受けきり、アメリカとの覇権争いにも優位性を見出したことで、経済的にも、文化的にも内向きに閉じ始めているとのこと。2012年には中国GDPの約50%が貿易から生まれていたが、2019年には40%を下回っており、"Closing the Door"と表現されている。
    中国の人口推移も今年減少に転じたと報じられている中で、貿易なくしてどこで成長するのだろうか。この様な疑問が自然に湧いてくるものの、それはただ自分にCommunist Party思想がインストールされていないためなのかもしれない。

    同記事で紹介されている「中国による経済統計発表数の減少」(Financial Times)に関するレポートも面白かった。例えば海外VCによる日本への投資誘致の方法について考えたときに、まずは積極的なデータ開示、という策が浮かぶ。Elon Muskも、Twitter買収に際してまずはBotアカウント数の提示を要求していた。
    データ開示は建設的な「交渉の土台」だと考えると、世界と交渉する事自体に異議を感じなくなってきている国の存在には、危惧を感じてしまう。

    I want to re-start my Chinese language study again. I have a feeling that mastering Chinese will bring with it a whole new world perspective and thinking patterns, beyond my understanding now. 
Books
  • の本はどうなるか?
    ポプラ社一般書部がやっているNoteで、「紙の本ってどうなるんですか?」という記事を読んだ。原価や輸送費の高騰で紙の価格が上がってきている。その影響で今後製造される紙の種類は減ってしまうかもしれない、ただし「進化はしていく」であろうという結びであった。
    丁度10/27に、"Pulp friction: Why paper has become a huge headache for news publishers"というPress Gazetteの記事が出ている。Pulpからどの様に新聞が作られて、その工程がどう価格高騰に影響しているか詳しく説明しており、興味深い。印刷会社が出版社向けの書物の印刷よりも、商業用「紙パッケージ」の製造に傾くビジネスインセンティブがある、という指摘は特に面白かった。コロナ影響によるデリバリービジネスの好調もあり、UKでは2022年Q1の「紙パッケージ」の消費量が前年同期比較で12.4%増えている。また出版社と対比して、AmazonIKEAの様なマルチプロダクト企業は、パッケージ用の紙原価高騰への耐性を持つ、という点がその説明の中で挙げられていた。

    今後の行方は価格の高騰を技術で解決するか、受け入れるかどちらかだろうか。この問題が全世界共通のものであれば、そのどちらに進むか各国の取り組みを見てみたい。

  • 読書する時間がない時代をどう生きる?」
    集英社新書から出た「ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち」という本に関する対談記事。共感するところの多い記事だった。自分でも社会人になってから文化から離れてしまった時期があり、「空白の期間」と捉えがちであったが、そんな時期があってもよい、そこから響いているものもある、と励ましてもらった気分。