Reports by MY

MY attempts to understand and react to the world

10/5 : おもしろい決算報告書とeBooks

# Day 2

Tennis Rakuten Open Championships is on until the 9th. I so wish I could be there everyday.

Business 
  • 面白い決算報告書シリーズ
    少し前に、タカラトミーの2016年 決算報告書の個性の強さが話題になっていた。実際の報告書を見ると、最初は冷静に数字を述べているものの、8ページ目から大胆な画像を駆使したメッセージ提示が始まり、20ページ以降からは「JAPAN 強い」「ASIA RISING」などのパワーワードへ抽象化していく流れが大変面白い。ちなみに2022年3月期資料でも若干の高テンションの片鱗を残すが、大分洗練化されていた。
    個性の強い決算報告書というと、Cookpad 2021年12月期 決算資料も思い出される。前半のポエム調なCompany Vision語りと、「世界中のすべての家庭において、毎日の料理が楽しみになった時、当会社は解散する。」のメッセージが印象強い。
    他にも面白い決算報告書を集めたい。
Books
  • Ingram 米国最大の書籍流通企業
    Web3電子書籍会社Book.ioと資本・業務提携したというMedia Innovationの記事。Book. ioが開発した「Mint&Print」という技術で、電子書籍とその所有者を紐づける。同じニュースを取り上げるPR Newswireの記事によると、例えばその技術を使って”NFT eBooks"を発行し、その所有者のためだけに印刷した紙バージョンの本を48時間以内に届ける、ということができるようになるとのこと。
    形態を問わず書籍業界を支える、という大手Ingramの経営方針も頼もしいし、今回初めて知ったBook.ioも大変興味深い。
    Book.io上のeBooks購入者は、本を読むことで"$BOOK" トークンを稼ぎ、更に読了本は再販することが出来る。出版社や作者は、初回購入分の売上げだけでなく、再販分からの売上げも得られる。
    日本でも古本は多く流通しており、版権を出版社に握られたまま絶版になるケースもある。この様に作品が人の手に渡る度に収入を得られるモデルは、作者に正当な利益と反応データをもたらす点で良いサービスだと思った。
    アメリカでは基本大きなHardcover/Softcover版のみで、「文庫化」の様な再販方法も無い様に見える。やはりStephen Kingなどの有名な著者Top 数%が全体の売上8割を占める、という構図があるのか、日本とはどう違うのかも確認してみたい。

    Just for my information, I run a quick search on Ingram's Job Opportunity site, found only US / UK locations. . maybe they'll expand in the future. 

  • Kindle の新モデル 「Kindle Scribe」が欲しい
    The Vergeの記事より。大きくて高画質な色黒E Ink デイスプレイや、PDF markupなどの機能が"Writing Device"として優秀そうに見える。ただカラーのE Inkも進化してきている様なので、もう少し待つべきかもしれない。日本では11/30発売。
    上記Book.ioの独自のeBook Reader dAppも動くようになるだろうか。